天然呼吸ー6

天然呼吸は心や体の微細な情報でありエネルギーです。

情報・エネルギーで心が働き体が動いているわけです。

情報・エネルギーの状態をナタヨーガでは六つに分類して表示しています。

弛緩、発散、興奮、緊張、集中、鎮静です。

 

六つの情報・エネルギーの状態を空間的に表現したのがイメージ呼吸という天然呼吸であります。

浮き上がるは緊張状態であり、沈んでいくは弛緩状態であります。

広がっていくは興奮状態であり、閉じてくるは鎮静状態であります。

突き出していくは発散状態であり、引き寄せてくるは集中状態であります。

 

また、体性感覚的には浮き上がることは息が入ってきて軽くなる状態であります。沈んでいくは息が出て行って重くなる状態です。広がっていくは息が入ってきて暖かくなる状態であり、閉じてくるは息が出て行って寒くなる状態であります。突き出していくは小刻みに息を吐く痒いという状態であり、引き寄せてくるは思わず息を吸い込む痛い状態であると言えます。

体性感覚の反応が呼吸や体の動きや気分や情動と密接に関連していると言えます。

 

六つの情報・エネルギーの状態を時間的に表現したのが動作のパターンです。

リラックスした揺らぎは弛緩状態です。小刻みな足踏みは発散したい状態です。手足を大きく振り回す激しい動きは興奮状態です。優雅な腕の舞うような動きは軽い緊張状態です。心地よく動きが止まる佇みは集中状態です。佇みの長い持続が震えを誘発する鎮静状態です。震えの融解が揺らぎである弛緩状態です。

六つの情報・エネルギーの状態が情動や動作のパターンと密に関連しているとイメージ呼吸同様に言えます。

 

私たちの何気ない行動や振る舞いは六つの情報・エネルギー状態の時間的空間的な現れであるということになります。

 

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天然呼吸

 腕を横に広げていくとき息を吸いながらだと違和感はないが、吐きながらで行うと少しの重さを感じてしまう。広がるというイメージを持つて行うと差異は明確である。

 腕を横から閉じてくるとき息を吐きながらだと違和感はないが、息を吸いながらだと閉じる感じは起こらない。閉じるというイメージが加わると差異は明確となる。

 腕を外に向かって突き出すとき息を吐きながらで行うと違和感はないが、息を吸いながらだと身体が後ろに下がる感じになる。突きだすイメージで行うと差異は明確である。

 何かものを引き寄せてくるとき息を吸いながらだと違和感はないが、息を吐きながらだとやはり身体が後ろに下がってしまう感じがする。引き寄せるというイメージを持って行うと差異は明確である。

 前に進むとき息を吸いながらだと気持ちよく出来るが、息を吐きながらだと少しの努力感がある。進んでいくというイメージを持つと差異は明確である。

 後ろに退くとき息を吐きながらで行うと違和感はないが、息を吸いながら少しの緊張感を持ってしまう。退いていくというイメージを持つと差異は一層明確になる。

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天然呼吸

 気分と動作と呼吸が密接にかかわり合っている。その中心に位置しているものがエネルギーや情報の状態や方向性である。中国では気といいインドではプラーナといいナタヨーガではイメージ呼吸という。

 この気でありプラーナはこの宇宙を作り自然を作り動植物を創造するエネルギーや情報の状態や方向性である。

 イメージ呼吸はこれを人間の働きに限定した用語である。

 イメージ呼吸は私たちがもって生まれた身に付いた機能である。

 例えば、腕を上に上げようとする時、息を吸いながらだと違和感なく上がっていく。息を吐きながらだと努力感を伴い上げようとする意志が働く。この動きに浮いていくというイメージを加えると一層はっきりとしてくる。

 同様に、腕を下ろそうとする時、息を吐きながらだと違和感なく降りていく。息を吸いながらだとブレーキがかかり意識的に下ろさざるを得なくなる。沈んでいくというイメージを加えるとその差異は明確である。

 

 

 

 

 

 

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天然呼吸

気持ちや気分や感情などと仕草や振る舞いや動作は関連していることは誰でも体験上知っていて理解出来ます。気分が仕草を作り、同じ動作の繰り返しが感情を沸き起こしてしまいます。

ではその時の呼吸状態を前回の例を利用して観察してみましょう。

落ち込んだときや悲しい時は腰が落ちて沈みます。息は吐きながらの時が顕著です。

びっくりして驚いた時や緊張している時は肩が上がって重心が高くなります。息は吸いながらの時が顕著です。

うれしかったり楽しかったり美味しかったりすると身体の前面が広がります。息は吸いながらが顕著です。

警戒すると背中を広げて自分を守ります。息は吐きながらが顕著です。

怒ると外に向かって攻撃的に手や足を振り回したりエネルギーを放出します。息は吐きながらが顕著です。

怖かったりして集注感が高い時は動きを小さくして感覚を総動員して情報を吸収しようとします。息は吸いながらが顕著です。

このように、気分と呼吸と動作は密接に関連しています。

 

 

 

 

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