天然呼吸

 気分と動作と呼吸が密接にかかわり合っている。その中心に位置しているものがエネルギーや情報の状態や方向性である。中国では気といいインドではプラーナといいナタヨーガではイメージ呼吸という。

 この気でありプラーナはこの宇宙を作り自然を作り動植物を創造するエネルギーや情報の状態や方向性である。

 イメージ呼吸はこれを人間の働きに限定した用語である。

 イメージ呼吸は私たちがもって生まれた身に付いた機能である。

 例えば、腕を上に上げようとする時、息を吸いながらだと違和感なく上がっていく。息を吐きながらだと努力感を伴い上げようとする意志が働く。この動きに浮いていくというイメージを加えると一層はっきりとしてくる。

 同様に、腕を下ろそうとする時、息を吐きながらだと違和感なく降りていく。息を吸いながらだとブレーキがかかり意識的に下ろさざるを得なくなる。沈んでいくというイメージを加えるとその差異は明確である。